ispaceは9月28日、同社子会社のispace technologies U.Sが米国コロラド州デンバーに新たに米国本社を開設。本格運用を開始するのに併せて、同社がミッション3での活用を目指して開発を進めている「シリーズ2ランダー」を「APEX1.0ランダー」へと変更すること、ならびに米国本社にて開発を進めていることを明らかにした。

同ランダーは、シリーズ1ランダーから得られたデータやノウハウを活用し、さらなる性能強化を図ったもので、これまでの軌道とは異なり、より短い期間で月に到達できる軌道が採用されるほか、シリーズ1ランダーの10倍以上のペイロード容量となる最大300kgの物体を月面に輸送することを可能としており、将来的には最大500kgのペイロード設計容量の実現を目指すとしている。

また、このシリーズ2ランダーからAPEX1.0ランダーへの移行にあたって、ミッション3の打ち上げスケジュールを当初計画の2025年から2026年に変更することを決定。APEX1.0ランダーの機能強化を図ることで、より慎重な取り扱いを必要とするペイロードの輸送にも対応することを可能とするとしている。なお、同社ではミッション3に関する運用に関する基本設計審査(PDR:Preliminary Design Review)を完了したことも明らかにしており、これによりランダーに関するすべてのPDRプロセスが完了したとしている。そのため、今後は2023年度末までにミッション3の次のマイルストーンである詳細設計審査(CDR:Critical Design Review)を完了させることを目指すとしている。