日立製作所は9月4日、製造業の業務のデジタル変革を支援する各種サービス群およびクラウド基盤を「製造業向けDXクラウドソリューション」として新たに体系化し、9月より提供を開始したことを発表した。

  • 「製造業向けDXクラウドソリューション」体系図

    「製造業向けDXクラウドソリューション」体系図

「製造業向け DX クラウドソリューション」は、日立の多種多様なサービスを、運用の効率性と堅ろうなセキュリティを両立する「ComiComiCloud」（従量課金型プライベートクラウドサービス、コミコミクラウド）を基盤に提供するもの。これにより、設計プロセス、計画系業務、ワークスタイルの変革を実現し、業務の高度化・効率化に貢献するとしている。

同ソリューションでは、モノづくりのECMとSCMをシームレスに連携させ、製造現場の品質情報とメンテナンス情報を設計にフィードバックするプロセスを確立することで、設計段階での不良を抑止し製品の品質や作業効 率を向上させる「エンジニアリングチェーンのためのDX 推進支援サービス」、SCMの起点となる計画策定にAIや高速 MRPエンジンを活用することで、複雑な制約条件やKPI を考慮した最適な計画の立案やスピーディーな生産計画の立案に貢献し計画系業務変革を実現する「サプライチェーンのための DX 推進支援サービス」、コーポレート部門および事業部門の業務標準化とAIによる問題解決力の強化により、全社一体とな るワークスタイル変革を実現する「部門横断業務のための DX 推進支援サービス」、顧客の指定場所に日立資産のハードウェアを設置し、同ソリューションのサービス提供基盤となる顧客占有のプライベートクラウド環境を構築するとともに、運用・保守を日立が実施する 「ComiComiCloud」（従量課金型プライベートクラウドサービス）という4つのサービスをラインアップする。

  • ソリューションの概念図

    ソリューションの概念図

なお、日立は9月20日〜21日に開催する「Hitachi Social Innovation Forum 2023 JAPAN」において、展示テーマ「産業・都市の DX」内、「不確実性の時代 を変革の好機に 〜日立が描く産業の未来〜」展示ブースにおいて、両日10:30から開催するミニセッショ ンで同ソリューションを紹介する。詳細はイベント公式サイトを参照のこと。