大塚商会とNECは8月7日、OSKが開発し、大塚商会が提供する「DX統合パッケージ」に、NECの「KMD Connect」を利用したデジタルインボイス(請求書)の送受信機能を実装し、2023年9月に提供開始すると発表した。

DX統合パッケージは、大塚商会が提供する基幹系システム(SMILEシリーズ)と情報系システム(eValueシリーズ)のデータベースを統合したソリューションパッケージだ。

デジタル庁は、電子文書をネットワーク上でやり取りするための「文書仕様」「運用ルール」「ネットワーク」のグローバルな標準仕様であるPeppol(Pan European Public Procurement Online)をべースに、国内におけるデジタルインボイスの標準仕様(JP TINT)を策定している。

KMD Connectは、Peppolに準じたネットワークにおけるデジタルインボイスの送受信機能を提供するサービスだ。

今回、DX統合パッケージがKMD Connectに対応することで、Peppolのフォーマットに応じた請求データを販売管理システムや会計システムと連携できるようになり、セキュリティを確保しつつ請求業務が人の手を介することなくデジタルで完結できるようになるという。

例えば、請求書の発行側は、DX統合パッケージで作成した請求データをKMD Connectと連携しPeppolネットワーク経由で得意先に配信することができる。

また、受領側は受け取った請求書が適格請求書の要件を満たしているかのチェックが不要となる。KMD Connectで受信したPeppol形式の請求データをDX統合パッケージ上で請求書フォーマットに変換しビューアーで閲覧。仕入データや仕訳データと連携することもできる。また、発行・受領した適格請求書はDX統合パッケージ内のドキュメント管理に自動保管され、電子帳簿保存法に則った管理も可能だという。

  • 「DX統合パッケージ」に実装されるデジタルインボイスの送受信機能

    「DX統合パッケージ」に実装されるデジタルインボイスの送受信機能