群馬県、KDDI、auリニューアブルエナジーは6月29日、「GX(グリーントランスフォーメーション)推進による自立分散型社会の実現に向けた連携協定」を締結したことを発表した。

3者は同協定を通して、群馬県の豊かな自然を活用し、再生可能エネルギーの導入拡大を目指す。また、中長期的には蓄電地やVPP(バーチャルパワープラント)などを活用していくことで、エネルギーの地産地消や災害に対するレジリエンス強化を実現し、自立分散型社会の先進的なロールモデルとなることを目指す構え。

  • 協定の締結式の様子

協定締結の目的としては、2050年に向けた「ぐんま5つのゼロ宣言」(宣言2「温室効果ガス排出量ゼロ」・宣言3「災害時の停電ゼロ」)の達成と、デジタル技術を活用した分散型エネルギーシステム(VPP)構築による自立分散型社会の実現を掲げている。

具体的には、以下の3項目について連携し協働していくという。

・再生可能エネルギーの導入促進に関すること
日照時間の長さや豊富な水資源・森林資源などの再エネポテンシャルを最大限に活用した、群馬県内における太陽光発電設備などの再エネ電源の大規模開発およびエネルギーの地産地消の推進。また、太陽光発電の更なる導入拡大などに向けた次世代型太陽電池(ペロブスカイト太陽電池など)の実証。

・地域における自立分散型電源の普及促進に関すること
群馬県内における太陽光発電設備や蓄電池の導入による停電対策を実施。また、衛星インターネットサービス「Starlink」などによる非常時の通信手段を確保。エネルギーおよび通信の両面による災害時のレジリエンス強化を実現。加えて、VPPなどの先進技術を活用した、群馬県内における太陽光発電設備や蓄電池などの最適制御によるエネルギーの地産地消や自立分散型社会の実現・拡大。

・GX領域でのイノベーション推進や地域振興に関すること
デジタル技術などを活用した官民共創によるGX領域でのイノベーション創出や地域振興のための連携