ソフトバンクは5月29日、生成系AI(人工知能)を活用したソフトバンク版AIチャットを社内向けのサービスとして構築し、全従業員約2万人を対象に利用を開始したと発表した。

ソフトバンクは、2023年2月ごろから生成系AIの業務利用を開始。ソフトバンク版AIチャットはセキュアな環境で構築されているという。このAIサービスの活用で、文章の作成や翻訳などの既存業務の効率化や生産性の向上につなげたい考え。さらに、営業・マーケティング領域での企画・アイデアの立案やサービス開発における各種プログラミングのサポート、コールセンターの業務など、あらゆる業務に応用することを目指す。

また、ソフトバンク版AIチャットの利用開始に合わせて、2022年7月12日に策定した「ソフトバンクAI倫理ポリシー」に基づき、AI倫理およびガバナンスに特化した「AIガバナンス基本規程」を新たに制定し、2023年7月に施行する予定。さらに、従業員が生成系AIなどを業務で利用する上で必要な知識を身に付けることを目的に、AI倫理に関する教育プログラムを、ソフトバンクの全従業員向けに2023年6月中に提供する予定とのことだ。