AMDが5月2日に2023年第1四半期(1~3月期)の決算業績を発表した。
それによると同四半期の売上高は、前年同期比9%減の53億5300万ドル。営業損益は前年同期比9億5100万ドルの黒字から1億4500万ドルの赤字、純損益も前年同期の7億8600万ドルの黒字から1億3900万ドルの赤字となり、四半期ベースの最終赤字を約5年ぶりに計上した。
セグメント別に見ると、PC向けプロセッサをメインとするクライアント部門の売上高は同65%減の7億3900万ドル、営業損益は前年同期の6億9200万ドルの黒字から1億7200万ドルの赤字となった。それ以外のデータセンター部門の売上高は横ばいの12億9500万ドル、営業利益は同65%減の1億4800万ドル、ゲーミング部門の売上高は同6%減の17億5700万ドル、営業利益は同12%減の3億1400万ドル、そして旧Xilinxを含む組み込み部門の売上高は同163%増の15億6200万ドル、営業利益も同188%増の7億9800万ドルとなっている。
なお、同社は2023年第2四半期(4~6月期)のガイダンスとして、売上高を53億ドル±3億ドルとしたが、これが市場予測を下回ったことから投資家の失望売りが促された模様である。
AMDのEVP兼CFOのJean Hu氏は、「データセンターおよび組み込み部門は、第1四半期の総売上の50%以上を占めるなど戦略的に重要な貢献を果たした。第2四半期も引き続きデータセンターおよび組み込み部門の伸長が、ゲーム部門などの減速を埋め合わせてくれると期待している。また、2023年後半にはPCおよびサーバー市場が回復し、新製品の採用が増えることから、下半期の成長には引き続き自信を持っている」と述べている。