東芝デバイス&ストレージは4月24日、石川県能美市の加賀東芝エレクトロニクスにおいて、300mmウェハに対応する新たなパワー半導体製造棟の起工式を執り行ったことを発表した。

今回、建設に着手したのは第1期工事に相当する部分で、生産能力拡大に伴う人員増に対応する新たな事務所棟と併せ2024年度中の稼働開始を予定しているという。

この新製造棟は、免震構造の採用や電源等の2重化によるBCP(事業継続計画)強化が図られているほか、使用する電力を100%再生可能エネルギー由来でまかなう計画としている。また、人工知能(AI)の活用などを推進することで、製品品質および生産効率の向上も図っていくとしている。

なお東芝デバイス&ストレージでは、すでに既存工場において2022年度下期より300mmウェハを用いたパワー半導体の生産を開始しており、新製造棟の稼働により、今後も需要拡大が期待されるパワー半導体の生産能力の拡大を進めていくとしている。

  • 加賀東芝エレクトロニクスの300mmパワー半導体新製造棟のイメージ

    加賀東芝エレクトロニクスの300mmパワー半導体新製造棟のイメージ (出所:東芝デバイス&ストレージ)