日立ハイテクは、半導体製造装置事業におけるエッチング装置の生産能力増強を図るため、山口県下松市にある笠戸地区に新製造棟を建設することを発表した。2025年度から生産を開始する予定だという。
AIやIoTの実用化、5G通信、自動運転などデジタル社会の進展により、半導体関連市場は今後も成長することが予想される。その中で同社は、需要変動に対応した生産効率化や開発製品の早期量産化を実現するべく、新製造棟では生産ラインのデジタル化や自動化を推進することで、生産能力を現行の2倍にまで引き上げることを計画しているという。
また、再生可能エネルギーの活用で、2027年度までに全事業所でのカーボンニュートラル達成を目指している同社では、新製造棟においても太陽光発電システムや電力監視システムを積極採用することで、さらなる省エネ活動を推進し、電力の使用量削減削減を図っていきたいともしている。
なお、日立ハイテクでは、今回の笠戸地区の新製造棟建設を契機に、顧客との協創によるプロダクトにデジタルを加えたソリューションを提供していくことを強化していきたいとしている。