ルネサス エレクトロニクスとインドのタタ・コンサルタンシー・サービス(TCS)は3月3日、次世代の半導体ソリューション構築に向けて、RF、デジタル、ミクスドシグナル設計およびソフトウェアを開発するイノベーションセンタをインドのベンガルールとハイデラバードに設立したことを共同で発表した。

イノベーションセンタでは、IoTに関する知見ならびに製造業、情報通信業、自動車産業に関する専門知識を有するTCSの強みと、ルネサスの有する半導体の設計開発技術と組み込みソフトウェア開発サポート力を融合することで、IoT、スマートシティ、産業、自動車分野向けの革新的な半導体設計とソフトウェアソリューションを創出していくことを目指すとしている。

なお、TCSのIoT and Digital EngineeringグローバルヘッドのRegu Ayyaswamyは、今回の協業について「ルネサスとの戦略的パートナーシップを発表できることを大変嬉しく思います。本協業では、各業界に特化したエンドツーエンドのエンジニアリングソリューションをグローバルに開発・展開しているTCSの専門知識や知見、IPとルネサスの半導体開発の知見やIPを組み合わせます。これにより、業界のニーズに応え、インドにおける半導体エコシステムの確立を加速させていきます」とコメント。ルネサスの執行役員常務 兼 IoT・インフラ事業本部長のSailesh Chittipeddiも「TCSとの協力関係を広げ、同社の次世代デジタル技術、グローバルな知見・専門知識、イノベーションエコシステムを活用できることを嬉しく思います。共同イノベーションセンタは、インドや新興国市場におけるイノベーションとさらなる成長の機会をもたらすこととなります」と、成長が期待されるインドにおける半導体の取り組みを加速させていくことを強調している。

  • ベンガルールで開催された開所式の様子
  • ベンガルールで開催された開所式の様子
  • ベンガルールで開催された開所式の様子。左画像の左から1人飛ばしてTCS Chief Operating Officer & Executive DirectorのN. Ganapathy Subramaniam氏、インド電子情報技術担当大臣(Minister of State for Electronics and Information Technology)のRajeev Chandrasekhar氏、ルネサスの執行役員常務 兼 IoT・インフラ事業本部長Sailesh Chittipeddi氏