クロス・マーケティングは3月1日、全国の20歳~69歳の男女を対象に実施した「AIに関する調査(2023年)」の結果を発表した。有効回答数は1,100。

調査の結果、利用率が高いAIのサービスは、「マップの道案内」や「翻訳サービス」、「音声アシスタント」であり、3割を超える人が利用したことがあるという結果に。

  • 使ったことがあるAI・人口知能の機器やサービス 引用:「AIに関する調査(2023年)」(引用:クロス・マーケティング)

また各サービスに対して信頼できると感じている人の割合をみると、「マップの道案内」は3割近くであり、「翻訳サービス」と「音声アシスタント」は2割程度となっている。ただし、「翻訳サービス」は信頼できるか迷うと回答した人の割合も2割弱であり、信頼性・精度にはいまだ疑問を感じている人も一定数みられる。

特に「自動車の自動運転」は、信頼できるか迷うと回答した人の割合が、信頼できると回答した人より20.8%も高く、精度に対して懐疑的な人が多い結果に。同社はこの結果について、現状まだ経験した利用者は少ないが、注目されているサービスであると言えるのではないかとの見方を示している。

  • 各AI・人口知能の機器やサービスに対する信頼度 引用:「AIに関する調査(2023年)」(引用:クロス・マーケティング)

AIに対して感じることでは、「信頼しすぎないようにしたい」が26.4%と最も高く、特に60代では37.3%に上っている。一方で、「人手不足解消につながりそう」という期待や「使ってみると便利」という回答も2割を超え、トップ3に入っている。

あったらいいと思うAIには、日常生活での選択・判断のサポートや、疲れたときの癒しを期待する回答がみられた。これらの調査から、AIにすべて任せるのではなく、生活の質を向上させる一つのツールとしてうまく使いたいという意識がうかがえる結果となった。

  • 左からAIに対して感じること/あったらいいと思うAI 引用:「AIに関する調査(2023年)」(引用:クロス・マーケティング)