マカフィーは2月9日、AI(Artificial Intelligence:人工知能)とインターネットが人間関係や恋愛に与える影響を調査した結果を公表した。同調査には世界9カ国から5000人以上が参加した。
調査の結果、成人の69%はAI(ChatGPT)が書いたラブレターと人間が書いたラブレターの違いを見分けることができなかった。日本のみでは、AIが書いたラブレターと人間が書いたラブレターの違いを見分けられないとする回答は53%だった。
男性の36%、および女性の26%は、デートアプリのプロフィール作成に「AIを利用中」または「AIを利用する予定がある」と回答した。
また、グローバルでは男性の30%(全成人の26%)がAIなど機械を使ってラブレターを書くと回答した。日本では男女合わせて7%ほどだった。AIをゴーストライターとして使う理由は、「自信を持てるから」が27%と最も多くの回答が集められた。「時間が無い」が21%、「インスピレーションがない」も21%、「ただ早くて簡単だから、ばれないと思うから」とする回答は10%だ。
オンラインデートの人気が高まる中で、個人情報の共有をオンライン上で求められたことがあるとする成人は57%だ。そのうち20%は親密な写真やビデオを、16%は生年月日を、9%はパスワードの開示を求められたことがあるという。さらに、55%が現金の授受を要求されており、その20%は1万ドル以上の金額を要求されたそうだ。
日本にのみ着目すると、自分または知り合いが「なりすまし詐欺の被害に遭った」とする回答は14%だったとのことだ。AIなどの技術がオンラインデートに活用されることで、新たな恋愛詐欺に関する懸念も増えると思われる。
マカフィーは今回の調査を受けて、「AIが作成したメッセージには、短い文章を使ったり、同じことを繰り返したりするなどの特徴がある」として、AIが生成したテキストに騙されないよう警戒すべきだとしている。同社によると、AIが生成した文章は中身が無い内容を多く語る傾向にあるという。