ispaceは12月11日、同社の民間月面探査プログラム「HAKUTO-R」ミッション1の月面ランダー(着陸機)を搭載したスペースXのロケット「Falcon9」が、同日16時38分(日本標準時)に米国フロリダ州ケープカナベラル基地40射点より打ち上げられたことを発表した。

  • HAKUTO-Rの月面ランダー打ち上げの様子

    HAKUTO-Rの月面ランダー打ち上げの瞬間 (c)SpaceX/isapce

この後、月面ランダーはロケットから分離される予定。その模様については、YouTubeの「HAKUTO-R チャンネル」で同時配信が行われるとのことだ。

ispaceは今後、1か月にわたる宇宙航行の運用や月周回軌道への投入を経て、約5か月後となる2023年4月末までの月面着陸を目指す。着陸地は「Mare Frigoris」(氷の海)の南東外淵にあるAtlas Craterを予定しており、月面への着陸に成功すれば日本初の偉業。民間による月面着陸としては世界初の快挙となる可能性が高い。

  • HAKUTO-Rの月面ランダー打ち上げの寄す瞬間

    HAKUTO-Rの月面ランダー打ち上げの様子 (c)SpaceX/isapce

なお同ロケットには、宇宙航空研究開発機構(JAXA)やタカラトミーらが共同開発した超小型月面ローバー「SORA-Q」などもペイロードとして搭載されている。