AIoTクラウドは11月24日、同社の「AIoT LINCプラットフォーム」を活用して、さまざまな機器のIoT化を手軽に始めて回せる仕組みを実現するIoTサービスブランド「WIZIoT(ウイジオ)」を立ち上げ、第1弾として、機器メーカー向けにIoT製品の開発・運用に必要なツールとサポートをワンストップで提供する「IoT開発運用SaaS」を2022年12月15日より提供することを発表した。
WIZIoTのブランドコンセプトは、「IoTをぐっと身近な当たり前に」というもので、達人のノウハウでIoTを簡単にという「Wizard」とパートナーとつながり新しい価値を創造する「With」と、IoTを掛け合わせた言葉となる。
IoT開発運用SaaSは、IoT製品の開発・運用に必要な「スマートフォンアプリ」、「クラウドサーバ」、「運用サポート」、「ダッシュボード」の4つのツール/サポートをワンストップサービスとして提供するもの。ノーコードツールを活用して開発を行う方式で、同社が培ってきた700以上のIoT製品開発のノウハウを活用できるため、1から開発することなく、開発期間を同社従来比で約1/10に短縮できるとしている。
また、アプリ開発についても、用意されたUIテンプレートを選んでいくだけで、簡単に作成でき、最短5日でプロトタイプの確認まで到達できるようになっているとする。さらに、IoT機器から収集したデータを表示するダッシュボードについても、テンプレートを選択することで、各部門のニーズに応じたグラフの表示などが簡単に行えるようになるとしている。
通信モジュールに関しては、中国Espressif SystemsのWi-Fi(802.11 b/g/n)およびBluetooth LE対応の「ESP32-S3-WROOM-1-N16N2/N8R2」を推奨。同社のクラウドやアプリと接続するためのファームウェアの提供も行うとしている。
このほか、初めてのIoT導入でもあんしんできるサポートとして、オンボードミーティング、チャットサポート、オプションとしてのデータを活用したAI分析やECなどの外部サービス連携なども対応するとしている。
なお、同サービスは、顧客ニーズに応じてIoT化に必要なツールを選択できる「ワンストッププラン」のほか、ワンストッププランから通信モジュールファームウェア利用料やIoTエッジ基本機能、ハードウェア設計ガイドを除いた「クラウド+アプリプラン」、そこからさらに専用アプリやアプリ運用サポートを除いた「クラウドプラン」の3種類を用意。ターゲット業界/業種として、IoTの導入や運用の見直しを検討している機器メーカーを挙げており、主にB2C家電・住設、B2B店舗用/業務用機器メーカーなどとしている。