SB C&Sは11月29日、ICT流通事業において顧客からの注文書のデータ入力から発注までを管理する受注処理システムに「AI-OCR」を組み込み、これまで社員が行っていたデータ入力作業の大半を自動化したと発表した。

AI-OCRとは、光学式文字読み取り装置(OCR)に人工知能(AI)を組み合わせたシステムのこと。AIの特徴であるディープラーニング(深層学習)により文字の補正結果を学習することで、従来型のOCRよりも識字率(文字の認識精度)を向上させている。

  • ICT流通事業の受注処理システムにAI-OCRを搭載

    ICT流通事業の受注処理システムにAI-OCRを搭載

同社は、1日に2000件を超える受注対応において、注文書の内容をAI-OCRの画像処理によりテキスト化させた。そして自動入力したデータをBRMS(ビジネスルール管理システム)のルールエンジンが正しい表記に自動変換している。AI-OCRの導入により、1注文書あたり約22分を必要としていた受注業務において、約9分で処理できる工数削減を実現したという。

同社は今後も社内業務のDXを推進し、顧客とのビジネスの効率化を図っていく考えだ。