コニカミノルタジャパンは11月24日、デジタル印刷機(AccurioPress)導入に際して、製品ライフサイクルで排出されるCO2量を算出し、カーボン・オフセットに必要なCO2量に相当する J-クレジットを同社が提供することで、CO2排出量が実質的にゼロになる製品を利用できるサービスを開始すると発表した。

「AccurioPress カーボン・オフセットサービス」では、AccurioPress の素材から、製造工程、物流工程、顧客の製品利用時、製品の廃棄に至る全ライフサイクルにおいて排出されるCO2量を算出し、カーボン・オフセットに必要なCO2量に相当する J-クレジットをコニカミノルタジャパンが販売する。それにより、顧客はCO2排出量を実質的にゼロにした製品を利用できる。

顧客が同サービスを通して購入するJ-クレジットは同社が提示する複数のクレジットから選択でき、サービス利用製品の販売後に、顧客が環境対策に取り組んだ証として、カーボン・オフセット証明書を発行する。この証明書を利用し、制作する印刷物や顧客企業のWebサイトにおいて、環境対応への取り組みに関する記載が可能となるという。

販売の流れとしては、同社にて製品、顧客の印刷ボリュームに合わせたCO2排出量を算出し、同社が提示する複数のJ-クレジットから、購入するものを顧客が選択、同社がカーボンフリーコンサルティングにJ-クレジットを発注し、製品のカーボン・オフセットを実施する。そして、同社から顧客へ、カーボン・オフセット証明書と共に製品を納品する。

同社は、今回のサービスにより、顧客企業における温室効果ガス排出削減への取り組みを実現し、環境に配慮した印刷物を求める企業へ広く訴求することでビジネス機会の創出に貢献していきたい考え。