米国半導体工業会(SIA)は、2022年9月の半導体売上高(3か月移動平均)が前月比0.5%減、前年同月比3.0%減の470億ドルとなり、2022年第3四半期も、前四半期比6.3%減、前年同期比3.0%減の1410億ドルに留まったことを発表した。

  • 半導体売上高(月間)の推移と前年比売上高

    半導体売上高(月間)の推移(青線)と前年比売上高(赤線) (出所:WSTS/SIA)

SIAプレジデント兼CEOのJohn Neuffer氏は、「世界の半導体売上高は、2022年上半期まで力強い成長を遂げた後、ここ数か月で減速してきており、9月にはマクロ経済のさまざまな逆風の中で、2020年1月以来で初めて前年同月比でマイナスに転じた。しかし、半導体はデジタル化の流れにおいて、大きくかつ重要な部分を占めるため、長期的な市場見通しは依然として強含みだ」と強気の発言をしている。

国・地域別に見ると、米州が前月比4.8%増ならびに前年同月比11.5%増、日本が前月比0.5%増ならびに前年同月比5.6%増、欧州が前月比0.1%増ならびに前年同月比12.4%増、アジア太平洋/その他が前月比2.9%減ならびに前年同月比7.7%減、中国が前月比3.0%減ならびに前年同月比14.4%減と明暗が分かれる形となった。

なお、2022年第3四半期の地域別市場シェアは、中国が30.7%でトップ、米国が25.6%で2位、25.5%という僅差でアジア太平洋/その他が3位、4位に欧州の9.6%、5位が日本の8.6%となっている(四捨五入で数字を丸めたため、合計は100%を超過)。