GNUは現地時間2022年9月26日、GNU Bash バージョン5.2をリリースした旨をメーリングリストに投稿した。公式サイトからたどれるミラーサイト一覧で、近くのサーバーからソースコードを入手できる。約2年ぶりの更新となったGNU Bash バージョン5.2は、発見したバグの修正に加えて、コマンド置換構文構造を再構築した。従来のバージョンまで使用していた構文解析を代替し、構文エラーの検出を素早く実行する。

  • WSL 2上のGNU Bash 5.2

    WSL 2上のGNU Bash 5.2

GNU Bashと連携するGNU Readlineにも、アクティブリージョンの制御と、ブラケットペーストの制御を分離するオプション「enable-active-region」が加わり、ブラケットペーストを残したままアクティブリージョンを無効にするなど、利用環境に応じた設定を付与できる。なお、本バージョンでは環境変数を破棄する「unset」が配列の添え字として用いる「@」「*」を区別するため、導入時は「COMPAT」ファイルを参照しながら、実験環境での動作検証を推奨したい。より詳細な変更点はChangelogで確認してほしい。

  • 互換性情報をまとめた「COMPAT」ファイル

    互換性情報をまとめた「COMPAT」ファイル