アリババクラウドは9月13日(中国 現地時間)、銀行や保険業界など金融サービス業を対象にデジタル化を支援する新ソリューションを発表した。これにより、金融サービス業者はアリババクラウドの70以上の製品を含むソリューションを活用できるようになり、業務の効率化だけでなく、顧客体験の向上やセキュリティの向上が見込めるのだという。

このソリューションは、クラウドガバナンス機能により日々の業務やデジタルアプリケーションの拡張を効率的に管理できる点が特徴だ。また、国や地域、業界に応じたセキュリティ基準や規制要件に応じた運用も支援するとのこと。

パブリックまたはハイブリッドクラウドだけでなく、オンプレミスやマルチクラウド環境などにも対応しており、拡張性と柔軟性に富んだワークロードの管理が可能。さらに、クラウドネイティブなアプリケーションを開発できる金融グレードのクラウドツール、ミドルウェア、分散データベース製品を提供するため、俊敏性のあるビジネスアプリケーション開発にも寄与する。

金融サービス業へのソリューション提供に際して、ビデオ通話をベースにした販売プラットフォームやeKYC(electronic Know Your Customer:電子本人確認)システムなども提供し、場所や時間にとらわれずにオンラインでユーザー認証できるようサポートするとのことだ。

その他、AI(Artificial Intelligence:人工知能)やブロックチェーン、機械学習などの先端的技術を活用して、オムニチャネル環境での顧客接点の可視化も支援するとしている。顧客インサイトの把握だけでなく、迅速かつ適切な意思決定も支える。