グーグル・クラウド・ジャパンは8月4日、SaaS(Software as a Service)事業者やオンライン、アプリなど、テクノロジーを活用して新たな収益構造を生み出すデジタルビジネスを展開する企業のプロダクト開発に携わる人を対象にした「第2回 Google Cloud Born Digital Summit」を開催した。本稿では、Ginco 代表取締役の森川夢佑斗氏の「Web3がもたらすサービスグロース、プロダクト開発への変化とは」と題した基調講演を紹介する。

  • Ginco 代表取締役の森川夢佑斗氏

    Ginco 代表取締役の森川夢佑斗氏

盛り上がるを見せるWeb3、その変遷

現在、Web3は2020年末からの暗号資産ブーム、2021年始からのNFT(非代替性トークン)ブーム、同下半期からのメタバースに続くキーワードとして登場し、最近では重要トレンドと位置付けられ、メディアで特集などが組まれ、政府も着目している。

また、Web3のスタートアップ関連における資金調達も2021年にグローバルで320億ドル(約4兆円)に到達しているほか、シリコンバレーのIT企業からWeb3の業界に人材も流出している。ただ、Web3の前提となるWeb1とWeb2はどのようなものなのか。森川氏は以下のように位置付ける。

Web1はサーバにWebサイトがあり、ユーザーが読み取るだけの一方向的な情報空間とし、これがクラウドとスマホの普及で、それまでの閲覧の状態からユーザーは口コミをはじめとした“書き込み”が可能になり、双方向的な情報空間においてユーザーの行動でコンテンツやサービスが成長していくものがWeb2としている。

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