NTT西日本は7月21日、テルウェル西日本と、清掃ロボット・配達ロボット・警備ロボットなどのサービスロボット間で地図を共用できる地図基盤技術の確立を目指した「異種ロボット間の地図シェアリングの実現に向けた共同研究」を同日から2023年3月31日までの期間、大阪府大阪市で実施すると発表した。
NTT西日本は、生活空間でロボットが安全走行するために必要となるロボットのための地図基盤に着目し、サービスロボット毎の地図生成が必要となる従来の垂直統合型の地図生成・管理方式ではなく、様々なロボット間で地図を効率的に共用できる地図シェアリング方式に関する技術確立を推進している。
一方で、テルウェル西日本では、ビジネスユーザー向けに遠隔制御した小型の清掃ロボットでオフィスや店舗などの掃除機掛け作業を自動で行い、その清掃結果をタブレット・PCなどで確認することができるサービス「クラウド型オフィスロボット清掃サービス ロボ★メン」を提供している。
同研究では、両社の技術やノウハウを持ち寄り、今後普及が想定されるサービスロボット間で地図を共用するための地図シェアリング技術の確立のため、異なる時間帯または異なるロボットで生成された隣接地図を一つの地図に統合する地図統合技術、および、ロボット仕様に合わせた地図に変換する地図変換技術に関する実証・評価を行う。
具体的には、実フィールドトライアルを通じて、本技術において統合・変換された地図を「ロボ★メン」サービスにおいて商用提供されているオフィス清掃ロボットやその他ロボットに配信し、それらロボットが清掃などの業務を完遂できるかなどのフィージビリティ評価に加え、現場スタッフがWEBアプリケーションを用いて地図統合・変換などの操作を問題なく遂行できるかなどのユーザビリティ評価を行う。
両社の役割分担としては、NTT西日本が「同研究の全体管理、地図統合・変換技術の提供、フィールド評価取りまとめ」、テルウェル西日本が「実フィールドの提供、清掃業界のノウハウ提供、ロボ★メンシステムの提供、フィールド評価」を行う。