アビームコンサルティングは7月7日、カーボンニュートラルの実現に向けた企業の脱炭素経営を包括的に支援する「脱炭素経営実現 GX(グリーントランスフォーメーション)推進サービス」の提供を発表した。

同サービスでは、エネルギー市場動向およびGHG(温室効果ガス)排出源の特定や排出量の算定など、市場や企業の現状分析を踏まえた戦略ロードマップ策定を基軸に、企業全体のGHGデータを一元管理できるデータ管理基盤である「GXマネジメントプラットフォーム」を提供する。プラットフォームと同社のコンサルティングを組み合わせることで、GHGデータのモニタリング、分析結果や最新の市場コストに基づいた戦略ロードマップ改定といった、脱炭素経営に向けた一連のマネジメントサイクル構築を支援する。

  • 戦略ロードマップ策定の流れ

    戦略ロードマップ策定の流れ

同プラットフォームでは、GHG排出量・エネルギー使用量データに加え、エネルギーコストデータも一元的に管理・可視化し、投資計画を含めた分析や評価、レポーティングが可能だ。API(Application Programming Interface)、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)などを活用してエネルギーデータを自動登録することで、データ管理の効率性・正確性の向上とともに、GHGプロトコルおよび環境省のサプライチェーン排出量算定ガイドラインに準拠した形で、スコープ3のすべてのカテゴリの排出量の算定が可能となる。

GHG削減対策については、サプライヤーや自治体との協働での再生エネルギー調達スキーム構築など、自社単独での実施が困難で複数企業との協働が求められる対策も支援する。また、アビームコンサルティングが持つエネルギー領域の実績と知見を活用し、脱炭素関連の新規ビジネス創出や収益化モデルの構築支援にも対応する。

戦略ロードマップ策定後は、国内外の最新の市場動向やコスト変動に応じて戦略ロードマップを定期的に見直し、継続的なマネジメントサイクルを構築することで、常に最適かつ柔軟な、経営と両立したGX推進を目指す。