LegalForceは7月7日、企業に勤める会社員または会社役員1000人を対象に実施したAI(Artificial Intelligence:人工知能)サービスに対する意識調査の結果を公表した。

回答者にAIを知っているかを聞くと、「知っている(意味を理解している)」と回答したのは17.6%だった。「知っている(なんとなく意味を知っている)」という回答は35.2%、「知っている(聞いたことがあるが意味は知らない)」という回答は15.1%となったほか、「知らない(まったく聞いたこともなく意味も知らない)」という回答は32.1%に達した。

  • 約7割の人がAIを知っていると回答した 資料:LegalForce

    約7割の人がAIを知っていると回答した 資料:LegalForce

AIを知っていると回答した人のうち、自身の業務にAIサービスを導入していると回答したのは15.5%。68.6%が「導入していない」と回答し、15.9%が「知らない・わからない」と回答した。

  • 8割以上の人がAIサービスを導入していない、または知らないと回答した 資料:LegalForce

    8割以上の人がAIサービスを導入していない、または知らないと回答した 資料:LegalForce

業種別に見ると、「人事/労務」におけるAIサービスの導入割合が29.6%と、最も高かった。これに、「広報/マーケティング/IR」(27.8%)、「情報システム」(25.0%)が続く。

  • 人事/労務での導入割合が最も高かった 資料:LegalForce

    人事/労務での導入割合が最も高かった 資料:LegalForce

AIサービスを導入していると回答した人のうち、41.9%がAIサービスを「きちんと活用できている」、46.7%が「あまり活用できていない」と回答した。AIサービスを活用できていない理由としては「必要性を感じていない」が41.8%と最も多かった。「AI技術が実用レベルではない」(38.2%)、「セキュリティへの懸念」(25.5%)、「使い方がわからない」(25.5%)とする回答も見られた。

  • AIサービスを活用できている人は半数に満たない 資料:LegalForce

    AIサービスを活用できている人は半数に満たない 資料:LegalForce

  • AIサービスを活用できていない理由は「必要性を感じていない」が最も多い 資料:LegalForce

    AIサービスを活用できていない理由は「必要性を感じていない」が最も多い 資料:LegalForce

AIサービスが業務に与える影響について聞くと、「効率化される」(50.8%)、「便利になる」(50.5%)など前向きな回答が多かったようだ。「何となく怖い」(12.7%)「悪い影響を与える」(2.5%)とする回答もあり、その理由は「制御できなくなる可能性があるから」が62.6%と、最も多かった。

  • AIサービスに前向きな回答が多かった 資料:LegalForce

    AIサービスに前向きな回答が多かった 資料:LegalForce

AIを知っていると回答した人のうち15.0%がAIについて「期待が大きい」と回答し、40.8%が「どちらかといえば期待が大きい」と回答した。「どちらでもない」が32.7%、「どちらかといえば不安が大きい」が9.3%だった。

  • 半数以上の人がAIについて期待が大きいと回答した 資料:LegalForce

    半数以上の人がAIについて期待が大きいと回答した 資料:LegalForce