5月25日から27日までパシフィコ横浜で開催された「人とくるまのテクノロジー展」で、堀場製作所は「"はかる"で拡がる新しいエネルギーとくるまの未来」をテーマとしたソリューションや製品を展示した。

同社は前述のテーマのもと、燃料電池や水素エンジンなどのカーボンニュートラルに向けたソリューションや製品の紹介と、昨今注目度が高まっている自動運転(AD)やADAS(先進運転支援システム)の評価設備に関する展示の2軸でブースを展開した。

  • 堀場製作所ブースの様子

    堀場製作所ブースの様子

堀場製作所は、カーボンニュートラル社会の実現に向け計測機器メーカーとして貢献できることとして、昨今の自動車業界で重要性が高まる水素エンジンや燃料電池などの計測・評価サービスを行っているという。

同社のブースでは、小型品から大型品まで対応した燃料電池の性能評価装置や、自動車から排出される水素ガスの測定装置など、数多くの測定機器が展示された。堀場製作所のブース担当者によると、展示会全体のメインテーマが「カーボンニュートラルへの道」ということもあり、これらの装置は来場者からの関心も高く、反響も大きかったという。

  • 水素ガス測定装置

    水素ガス測定装置

  • 固体酸化物形燃料電池評価装置

    固体酸化物形燃料電池評価装置

また堀場製作所は、計測機器の製造・販売に加えて測定機器の設置などに関わるコンサルティングも行っている。特に爆発リスクを伴う水素検査装置の導入では専門的な知見が求められるため、同社は機器メーカーとしてのノウハウを活用した導入支援を行っているという。

前出のブース担当者も、「機器の販売だけでなく、導入全体のソリューション提案ができるのは我々の強みだと思う」と語った。