SDGsにつなげることもできる

スマートリモコンは自宅を便利にするだけの代物ではない。これまでリモコンで制御していた家電をある程度条件に応じて自動制御できるということは、それだけ無駄を省いて消費電力を抑えるという目的でも利用できる。

新型コロナウイルス感染症の影響で、一気にテレワークが普及した。これまでオフィスに全社員が集まって仕事をするというスタイルから、ある程度の分散出社に置き換わった会社も多い。そうなってくると、これまで行っていたオフィスの管理も時々漏れが出るようになる。点灯、消灯、エアコン稼働や温度設定、そのほかの操作だ。これまでは特定の方がある程度管理する体制になっていた企業も多いだろうが、担当者が出社していないとおざなりになりがちだ。

ある程度の規模のビルであれば、ビル管理会社が空調や電灯に関しては制御を行ってくれるが、それでも最終的にはオフィスを利用する人が制御を行う必要がある。

社会は長期にわたって持続可能であるように、消費するリソースを必要最小限へ減らそうという方向へシフトしつつある。資本があるからじゃぶじゃぶと電気を使おうといった発想ではなく、必要最小限の電力消費で業務をこなせるようにしていこう、という考え方だ。

こうした取り組みを人力に頼ることもできるが、こうした部分こそプログラムで自動化するべきであり、自動化しやすい部分だ。快適に仕事ができ、かつ、もったいないような電気の使い方はしない。スマートリモコンを活用すると、そんな状態を比較的簡単に実現することができる。

使ってみようスマートリモコン

スマートリモコンには複数の製品がある。基本的な仕組みはどれも同じだ。マルチな赤外線リモコンであり、それ自身がある程度のセンサーを備えており、スマホアプリから操作したり、自動化(オートメーション化)したりすることができる。

用途に合わせて選んでもらえればと思う。本稿ではNatureの「Nature Remo 3」というスマートリモコンを使ったサンプルを取り上げる。このデバイスは通信方式としてWi-Fi (802.11 b/g/n(2.4GHz))、Bluetooth Low Energy、赤外線に対応し、温度・湿度・照明・人感センサーを備えている。

  • Nature Remo 3

    Nature Remo 3

まずは、設置場所だ。制御したいデバイスに対して赤外線が届く必要がある。「部屋が複数に分かれている」「大部屋である」といった場合は、複数のスマートリモコンが必要になるケースもあるだろう。なるべく制御したいデバイスの多くに赤外線が届く場所にスマートリモコンを設定する。

リモコンを登録

次に、リモコンの登録だ。こうした操作は製品ごとに異なっているので、その製品の説明に合わせて操作を行う。Nature Remo 3の場合、最初のセットアップを行ってスマホアプリとのリンクを完了させたあとは、アプリで操作を行いながらリモコンを登録する。登録したいリモコンをNature Remo 3に向けた状態でボタンを押すといった感じだ。Nature Remo 3が赤外線を検出し、製品に登録されているデバイスならここで対象を選ぶことができる。

  • Nature Remoアプリの基本画面

    Nature Remoアプリの基本画面

対象が登録されていなくても、任意のデバイスや任意のボタンとして登録できるので大丈夫だ。

  • 登録されたエアコンのリモコン

    登録されたエアコンのリモコン

  • 登録された照明のリモコン

    登録された照明のリモコン

こうやってリモコンを登録していくと、アプリそのものがマルチリモコンとして使えるようになる。実際に赤外線を出すのはNature Remo 3だが、制御するのはスマホアプリだ。まるでアプリで操作した内容がそのまま家電製品に反映されるような動きに見える。