iPS細胞で実現する再生医療
先日の記者説明会でiPS細胞で再生医療を実現するためのプロジェクトを発足した京都大学iPS細胞研究財団(CiRA_F)。本稿では、その後に行われたオンラインでのiPS細胞による再生医療の課題と展望に関するトークセッションの内容を紹介する。
トークセッションには京都大学iPS細胞研究財団 理事長の山中伸弥氏、同 業務執行理事の高須直子氏、大日本住友製薬 代表取締役 専務執行役員 チーフサイエンティフィックオフィサーの木村徹氏、レイメイ 代表取締役社長の小林正和氏、オリヅルセラピューティク 代表取締役の野中健史氏が参加した。
大日本住友製薬は2018年にiPS細胞由来の再生・細胞医薬品専用の工場を竣工させており、レイメイは大阪大学医学部眼科のiPS細胞などを用いた再生医療などに関する研究成果(SEAM法)を事業化し、眼科疾患の新治療法および関連する製品開発の実用化を手がけている。また、オリヅルセラピューティクは細胞移植による再生医療製品などの開発を行っている。なお、モデレーターは高須氏が務めた。