Samsung Electronicsが、半導体やディスプレイ事業を担当するDS(デバイスソリューション)部門のファウンドリ事業部(Samsung Foundry)の傘下に同事業の競争力を強めるために「コーポレートプラニングチーム」を新設したと韓国メディアが報じている。

同チームは、事業戦略や顧客発掘、生産能力管理など、システム半導体事業に関するさまざまな事項を全般的に総括するコントロールタワーの役割を担うという。

DS部門のキョン・ゲヒョン新任社長は組織改編の方向について「未来への準備のための革新を加速し、次世代の成長への原動力であるシステム半導体事業の競争力を強化することに集中する」と全社員あてに、社内向けWebサイトで説明しているという。

Samsungは、韓国政府のシステム半導体分野を強化する「総合半導体強国」の国家方針に沿って以前から「2030年までにメモリだけではなくシステム半導体でも1位となる」という目標を掲げており、TSMCの追撃を目論んでいる。

すでに11月23日付で、米テキサス州オースチン近郊のテイラー市に約2兆円を投じ3nmプロセスクラスに対応するファウンドリ工場建設を発表しているが、今後、別組織を立ち上げ、米国工場の建設に向けた作業にも注力するという。

セット部門の名称がDX部門に決定

また、Samsungは、スマートフォン事業を担うモバイル部門とテレビなどのディスプレイなどを扱う家電事業を統合するセット部門の正式名称を「DX部門」とすると発表している。

DXは「Device eXperience」に由来し、顧客にとって新たなデバイスで有意義な体験を生み出すという取り組みを反映したもので、長期的な未来志向の事業構造でグローバルなリーダーシップを発揮するという。

DX部門は、ビジュアルディスプレイ事業、デジタルアプライアンス事業、健康・医療機器事業、MX事業(無線事業をMobile eXperience事業に名称変更)、ネットワーク事業の5分野の事業体で構成され、サービスやユーザーニーズだけでなく、スマートフォンから家電までの幅広い範囲をカバーする。

Samsungは、電子機器による新たな体験を提供するDX部門と、その体験の基礎となる各種デバイスを供給するDS部門のシンプルな2部門体制に改組し、両部門のトップに権限をもたせることで、新分野の開拓を進め、国際競争力を強化することを目指している。