ルネサス エレクトロニクスは、Wi-FiソリューションプロバイダーであるCeleno Communications の買収について、2021年12月20日付で完了したことを12月21日に発表した。

買収総額は約3億1500万ドル(1ドル114円換算で約359億円)で、段階的に現金で支払う予定だとしている。

Celenoは、イスラエルに本社機能を置くアナログ半導体企業で、ホームネットワーク、スマートビルディング、通信、産業分野向けに、先端Wi-Fiチップセット/ソフトウェアなど幅広い無線通信技術を提供している。

特に、Wi-Fi6/6E向けのチップセットは業界最小クラスであり、セキュリティを担保しながら、高速のWi-Fi通信を低遅延かつ低電力で可能としているという。

買収により、ルネサスは、業界優位性の高いCelenoのWi-Fi技術および関連ソフトウェアを獲得することで、コネクティビティのポートフォリオを拡充する計画だとするほか、同技術はルネサスの提供するMCU/MPU/SoCや無線IC、センサ、パワーマネジメント技術などと補完性が高く、クライアント側とアクセスポイント側双方をカバーする網羅的なエンドツーエンドのソリューションを構築できるため、IoT、インフラ、産業、自動車分野向けに提供していくことを予定しているという。