12月15日から17日にかけて東京ビッグサイトにて開催されている「SEMICON Japan 2021 Hybrid」にて、SEMIは特別企画となる「次の世界を」体感できる未来企画「SEMI FutureVISION」を実施。その1つとして、「宇宙と地球と半導体2.0」と題した展示を行っている。

同展示は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の協力のもと、JAXAが手掛けてきた探査機や人工衛星などを模型で紹介するとともに、宇宙で活用される半導体の最新研究なども紹介するというもの。

探査機としては、一般にも知名度の高い「はやぶさ2」ならびに「初代はやぶさ」の帰還カプセルなどが紹介されているほか、人工衛星としては、温室効果ガス観測技術衛星「いぶき(GOSAT)」などが紹介されている。

  • はやぶさ2
  • いぶき
  • 探査機や人工衛星などはさすがに本物は宇宙にあるので、模型が展示されている

また、米国航空宇宙局(NASA)の宇宙飛行士が着ていることでなじみの深いNASAの船内与圧服も展示されているほか、4本のクローラーを備え、きつい段差や坂を頑張って走破する惑星探査ロボ(不整地用マルチクローラロボット)「健気(KENAGE)ローバ」の走行デモも行われている。

  • オレンジスーツ

    NASAの宇宙飛行士が宇宙船内で着用する船内与圧服(通称オレンジスーツ)も展示されている

健気ローバは、月惑星探査や建築・農林業・防災への適用を考え、JAXA研究開発部門が開発を行ったローバ。JAXA宇宙探査イノベーションハブで地上応用の共同研究を実施するという。この走行デモは実施時間が決まっており、16日は11時、13時、15時、16時30分、最終日となる17日は11時、13時30分、15時がそれぞれ予定されている。

  • 健気ローバ

    健気ローバ。地形にフィットする4つのクローラで、斜面や段差を乗り越えることができるシンプルな構造のローバだという