大日本印刷(DNP)は12月3日、ECサイトや医療、および化粧品業界での利用を想定して、画像の色をPC上で本来の色調に補正するソフトウェアを開発したと発表した。同ソフトは2022年1月5日から発売を開始する予定だ。

  • 写真の色調を補正するイメージ

今回開発したソフトウェアは、同社らが提供する小型のカラーチャートを被写体と同時または同条件下で撮影した画像データを処理することで、自動的に色補正用のプロファイル(解析結果)を生成するものだ。10ミリメートル四方のカラーチャートの色見本を基準にして、撮影した画像を表示する際にPC上でより正確な色に補正できるのだという。

  • カラーチャートのイメージ図

新型コロナウイルス感染症の流行をきっかけの一つとして、オンラインでのショッピングをはじめ医療や教育など、多くの場面で非対面コミュニケーションのニーズが拡大している。その際にECサイトやメーカー、医療機関、教育機関などが使用する画像は、撮影時のカメラの性能や光の影響などを受けるため、本来の色調のまま撮影することが困難だった。

こうした課題に対して同社は、色の基準となるカラーチャートのデータと撮影画像データを照合して解析し、補正用のプロファイルを自動生成して補正画像を作成するPC用のソフトウェアを開発したとのことだ。

  • ソフトウェアの画面イメージ

同ソフトウェアの使用は1年間ごとのライセンス契約を想定しており、ライセンス使用料はオープン価格とのことだ。2022年度からはクラウド展開も視野に入れているという。