「ひだ折り済みの濾紙に興味はありますか?」

そんなパネルを見つけ、思わず足を止めてしまった。

ADVANTECが11月11日から13日にかけて幕張メッセにて開催されていた分析機器・科学機器専門展示会「JASIS 2020」で展示が行われていた「濾紙ひだ折り機」の説明パネルの一文だ。

従来、濾紙のひだ折は手作業で折り込みを行い、実験の多い研究室だと、1日に100枚以上を作成する必要もあるという。そのような研究の手間に着目し、開発を行った、濾紙ひだ折り機。展示では、レバーを手でおろす、手動タイプ(型式名「ROSSI-I」)が展示されていた。手間を省くだけでなく、人為的な汚染リスクも低減できるという。

  • 自動ひだ折

    濾紙ひだ折機の展示の様子 レバーを下ろすと……

  • ひだ折済み

    24折のひだ折済みの濾紙ができあがる

ほかにも水の取り出し口がマグネットになっているため、自由に取り出し口の位置を変えられる蒸留水製造装置「RFD240ND」の展示など、研究で使用するさまざまな機器の展示がされていた。

  • RFD240ND

    蒸留水製造装置「RFD240ND」の展示の様子。パネルと水の取り出し口を研究室のレイアウトに合わせて変更することができる

なお、同社は研究室の要望に長年応えてきた経験から、ラボ施設などのコンサルティングソリューション「LABCOM」 の提供も行っているという。