国立科学博物館は7月13日、2020年7月2日未明に千葉県を中心に関東地方で西から東へ流れる様子が観測された火球が、隕石であることを確認したと発表した。
同隕石については、7月4日に千葉県習志野市在住者より、千葉県立中央博物館へ隕石が落ちたのではないかという問い合わせがあったことから、翌7月5日に重さ63gならびに70gの2つの破片を確認、その後、国立科学博物館にて調査が進められていた。
同館では、7月6日より約1週間のガンマ線測定を実施。宇宙線により生成される複数の放射性核種(宇宙線生成核種)を検出するに至り、最近地表に落下した隕石であることを確認したという。
2つの破片はきれいに合わさる部分があり、1つの隕石が割れたものと考えられ、外観からは普通球粒隕石(コンドライト)の一種と考えられるとしている。
なお、これらの隕石は今後、分類を確定し、国際隕石学会に名称を「習志野隕石」として登録申請する予定であるという。また、これらはあくまで隕石の破片であり、さらに大きな破片も落下している可能性もあるという。