アヴネットは、国連開発計画(UNDP)および主要な技術企業12社と協力する形で、同社のコミュニティ「Hackster.io」にて、世界の発展途上国における新型コロナウイルスの感染拡大に対する支援を目的とした技術コンテスト「COVID-19 Detect and Protect Challenge(COVID-19 検出&保護チャレンジ)」を4月14日付で開始したと発表した。
同コンテストは、新型コロナウイルスを検出して人々を保護するために簡単に導入できる低コストのソフトウェア、ハードウェア、サービスの設計をエンジニアたちに呼びかけるもの。具体的には、発展途上国における新型コロナウイルスの検出と人々の保護活動を強化し、高まるヘルスケアシステムへの圧迫を抑え、それを最小限に留めるために経済的で導入しやすいハードウェア・ソリューションを10個実現することを目指すとしている。
プロジェクトはHacksterとUNDPが管理し、両組織は各クリエーターと協力して、もっとも支援を必要とする前線にプロジェクトの導入を行うとしている。
10のソリューションの選抜スケジュールとしては、2020年4月14日より募集を開始、同6月30日12:00(PT)に応募が締め切られ、同7月10日に受賞者が発表される予定。参加資格は13歳以上(12歳以下の場合は保護者の許可を得たうえで、エントリー前にその旨の申請を行う必要がある)で、1チーム5人以下、そして米国の輸出規制国に居住していないこと(キューバ、イラン、北朝鮮、スーダン、シリア)、ならびに同コンテストの関係者ではないこととなっている。
なお、審査員にはUNDPのスタッフや医師、MicrosoftやArm、NVIDIAといった業界関係者、Arduinoのコファウンダーなどが名を連ねており、10個のソリューションに選出されると、Global UNDP Innovator Awardとして1500ドル相当の商品(UNDPの認証バッジと証明書、NXPのHoverGamesドローンと対応テレメトリ無線キット、1000ドル分のVISAギフトカード)が授与されるという。