Maxim Integratedは11月4日(米国時間)、同社の単機能ハイパフォーマンスアナログ半導体である「Essential Analogポートフォリオ」に3つの新たなソリューションを追加したことを発表した。
1つ目は高精度電圧リファレンスIC「MAX6078A」。初期精度は競合製品比20%高精度な±0.04%で、かつ自己消費電流は競合製品比6.6倍低い15μA、そしてパッケージサイズは同58%小型の1.458mm×1.288mmと、小型かつ低消費電力、高精度により、バッテリ駆動の小型電子デバイスやエナジーハーベスティングシステムなどでの高精度測定を可能にするとしている。
2つ目は、低消費電力ブランド「nanoPower」となる監視回路IC「MAX16155」。アクティブ時の消費電流は競合ソリューション比4%の400nA(typ)で、これを活用することで、システムレールの低電圧フォールトを監視し、ウォッチドッグタイマと組み合わせることで、フォールト検出時にリセット状態にすることで、停電やコードエラーの際のポータブル機器の安全動作の確保などを可能にするという。
そして3つ目が4チャネル電圧モニタおよびリセットIC「MAX16160」で、いずれかの入力が1V以上であれば、Vccを必要とせずに独自形式でリセットをローにアサートすることが可能という特長を有している。これを活用することで、未知のシステム状態を排除することが可能であり、電源起動の正確なシーケンスの開発負担を軽減することが可能になるという。
なお3製品ともに同社のWebサイトからすでに入手可能。単価はMAX6078Aが1000個以上(FOB USA)で1.21ドル、MAX16155が同1.25ドル、MAX16160が同1.87ドルとしている。また同社は11月中にEssential Analogポートフォリオの20種類の異なる製品を一度に体験することができるツールキットの提供を同社Webサイト経由で開始する予定で、こちらは無償で提供する予定だという。