カゴヤ・ジャパンは、米Rancher Labs とマネージドサービスプロバイダ契約を締結したと発表した。この契約を通じてカゴヤは、2019年9月から Rancher を用いたDocker環境を構築済みの Kubernetes マネージドサービスである「KAGOYA CLOUD コンテナサービス」を提供開始する予定だ。
多くの企業でデジタルトランスフォーメーション(DX)への取り組みが活発化し、短期間で製品・サービスを投入して改善を図る DevOps を実現する基盤としてコンテナ技術に注目しており、複数のコンテナを統合管理するコンテナオーケストレーションツールとして Kubernetes がデファクトスタンダートになりつつあるという。
その一方で、 Kubernetes は OSS のため運用やセキュリティ対処が難しく、検証評価に時間を要するため、多くの企業が本番運用に移行できていない状況があるとのこと。
Rancher Labs は2014年に設立した、 Kubernetes 管理ツール OSS を開発するシリコンバレーの企業であり、海外に加えて日本の有力企業でも DevOps 基盤やプライベート Kubernetes 基盤として多くの導入実績を持つという。
こうした中でカゴヤは、分かりやすいUIで Kubernetes の運用を一元管理できるというコンテナ管理ツール「 Rancher 」を利用したKAGOYA CLOUD コンテナサービスのリリースにより、クラウド基盤のインフラからコンテナ環境まで一貫したサービスを提供するとしている。
同社は、DevOps のための基盤技術として注目されながら国内で普及が遅れているコンテナ技術の導入を促進し、国内企業の開発・運用における生産性向上に貢献していくという。