キヤノンマーケティングジャパン(キヤノンMJ)は6月25日、セキュアソフトとセキュリティ運用監視サービス事業で協業し、セキュリティ機器のログを収集・分析した上でインシデントの監視・検知を行うセキュリティ機器監視(SOC:Security Operation Center)サービスを7月上旬から提供開始すると発表した。これにより、セキュリティ運用監視サービスとセキュリティコンサルティング、セキュリティ強化対策などのエンタープライズ向けセキュリティサービス事業を拡大していく。価格は税別でファイアウォール1台構成の場合、年間144万円(システム要件やログの容量により異なる)~。

キヤノンMJは、SOCサービス事業における協業を手始めに、セキュリティ運用監視サービスとセキュリティコンサルティング、セキュリティ強化対策などのエンタープライズ向けセキュリティサービス事業を順次拡充していく。

同社は中規模から大規模ネットワーク基盤の顧客を対象にセキュリティ機器の監視を請け負うSOCサービスを展開し、ネットワーク基盤における各種セキュリティ機器の運用監視とインシデント発生時の迅速な対応を支援するという。

提供するSOCサービスは、セキュアソフトのグループ会社であるサービス&セキュリティ(SSK)が運営しているSOCにおいて、セキュリティ機器(ファイアウォール、IPS、UTM、WAFなど)のセキュリティログを24時間365日体制で監視・分析し、インシデントの検知と通知を行い、セキュリティエンジニアによる分析結果を月次レポートとして提供する。

また、アドバンスサービスとしてキヤノンMJグループのセキュリティエンジニアによる通知情報の詳細分析やインシデント発生時の対処方法アドバイスなどのサービスを提供することにより、顧客のセキュリティ対策を支援するとしている。

  • サービスの概要

    サービスの概要

セキュアソフトは、2018年3月に次世代型の監視システムを導入したSOCをグループ会社であるSSKで開設しており、24時間365日リアルタイムで監視する総合セキュリティサービス「e-Gate(イーゲート)」を展開し、問題発生時に即応できる態勢を整えている。

今後、両社は販売面での連携やSOCサービスとキヤノンMJのセキュリティ製品・サービスとの連携、対応機器の拡充に加え、機器の監視だけではなく機器の運用までを包括したマネージド・セキュリティ・サービス(MSS)を提供していく。

さらに、アドバンスサービスとしてキヤノンMJグループのセキュリティエンジニアによる支援サービスを拡充する。今回のSOC サービスを中核にセキュリティの監視、検知、診断、運用までをサポートするセキュリティ運用監視サービスにおいて、2022年までに年間売上高10億円を目指す。