会計ソフト大手のピー・シー・エー(以下PCA)とセキュリティベンダーのソフォスは25日、基幹業務クラウドサービス「PCA クラウド」のセキュリティ基盤にソフォス製品を活用するなど製品ベースでの協業を発表した。

「PCA クラウド」は、ピー・シー・エーが提供する基幹業務のクラウドサービスで、2008年5月のローンチから10年以上の運用と11,000法人を超えるユーザー実績を誇る。セキュリティ、機密性 、可用性に関する保証報告(SOC2)、内部統制監査対応(SSAE18/AT-C Section320/ISAE3402)、ISMS(ISO/IEC27001)、ISMSクラウドセキュリティ認証(ISO/IEC27017)と日米、国際規格の各種認証を取得、2016年からはPCAクラウドWeb-APIを提供、各クラウドサービスとの連携などサービス拡充を図っている。

今回、PCAクラウドのセキュリティ基盤としてAI活用のエンドポイント「Sophos Intercept X」やネットワークセキュリティ「Sophos XG Firewall」など製品ベースでの協業開始を発表。ユーザーにはセキュリティ自動化を目指すSophos社の機能がバックエンドで提供される。PCAクラウドユーザーは、セキュリティ確保はもちろん、「Sophos Intercept X」と「Sophos XG Firewall」の連携Synchronized Apps controlによる業務運用安定性の向上、特定ユーザーのみのPCAクラウド使用などXG FirewallによるPCAクラウドアプリのユーザー制限など運用面での新たな効果も期待できる。同社では"渋滞する高速道路の料金所にETCレーンを設置し、ETCカードを持っている車だけ快適にETCゲートを通過できるのと同様の効果"とその効果を表している。

なお、両社とも中堅・中小企業向けのソリューションの展開、販売パートナーとの協業に力を入れており、共同マニュアルの提供など順次販売パートナー紙片を行う予定だ。