PFUは12月13日、業務用イメージスキャナーの「fiシリーズ」をWebアプリケーションから活用する「fi series Web API」(「Web API」)の提供を開始した。

  • Fujitsu Scanner Control SDK/Web API実行環境構成図

    Fujitsu Scanner Control SDK/Web API実行環境構成図

Web APIは、「Fujitsu Scanner Control SDK」の追加コンポーネントとして提供され、JavaScriptを使い、Webアプリケーションにスキャン機能(スキャン設定、スキャン、スキャンデータのセキュアなアップロードなど)を追加することを可能としている。

作成されたプログラムは、Webブラウザに依存せず実行でき、ActiveXコントロールなどを開発する場合と比較し、開発量が約1/2になり、プログラムの生産性向上を実現するという。

  • イメージスキャナーとWeb APIによる業務効率化の概要

    イメージスキャナーとWeb APIによる業務効率化の概要

Fujitsu Scanner Control SDKは、スキャナードライバー「PaperStream IP(TWAIN)」が持つ、スキャン機能、画像処理機能、バーコード認識機能を利用した開発を行うことができるほか、さまざまな業務アプリケーションからシームレスなスキャンを行う機能の開発を可能としている。

また、TWAIN規格の専門知識が不要とし、Web APIは、金融、保険、医療、教育、製造などの各業種における紙文書を取り扱う多様な業務やクラウドサービス提供事業者による紙文書スキャン機能の提供などで幅広く利用できるという。

領収書や請求書などが紙のまま処理されていた経費や旅費のWebベース精算システムに、領収書などのスキャンを行うボタンの開発を可能とし、申請者の負荷軽減、申請データと領収書などの確実な紐付け、精算処理のスピードアップを実現するとしている。

  • Web API利用メリットの概要

    Web API利用メリットの概要

これにより、開発者の負担を軽減でき、かつ、利用者の操作が単純化されるため、業務の効率化が図れるという。なお、Web APIはfiシリーズおよびFujitsu Scanner Control SDKを使用し、アプリケーション開発を行っているパートナー、インテグレーターに向けて提供する。