シチズンとは米Fossil Group,Inc.は3日、スマートウオッチ分野での業務提携契約を締結したことを発表した。

発表された業務提携内容は、シチズンによるFossil社開発のスマートウオッチムーブメントの製造、ムーブメントや完成時計の販売、そしてスマートウオッチテクノロジーの共同開発の3項目。スマートウオッチのなかでも伝統的な美しさや安心感を持つアナログ時計に通知機能やトラッキング機能などが組み合わさるハイブリッドスマートウオッチ分野での業務提携となるが、2022年までにはスマートウオッチ市場の50%以上になるとの予測もあり、今後の成長が期待される分野での大手時計メーカーの提携となる。

シチズンの戸倉敏夫社長は「シチズン時計は、今後成長するスマートウオッチ市場に本格的に取り組みます。その強い決心が、今回のFossil社との提携となりました。企画力・マーケティング力に優れ、時計業界でスマートウオッチ先駆者であるFossil社と提携し、両社でスマートウオッチ市場のリーダーとなることを目指します。」と世界規模での本格的な取り組みになることを述べている。

同社は2018年に創業100周年を迎えており、特設サイトも公開している。前身となる尚工舎時計研究所での懐中時計"CITIZEN"の国産化以来、世界初のデジタルアラーム腕時計「クリストロンLC アラーム」、太陽電池充電のアナログ式クオーツ腕時計「クリストロン ソーラーセル」、世界初の温度センサー付コンビネーションクオーツ腕時計「サーモセンサー」、音声認識録音/再生機能付デジタル式クオーツ腕時計「ボイスメモ」など世界に先駆ける腕時計の歴史も多い。また近年では2006年に世界初のBluetoothで携帯と連携する時計、2012年には電池交換不要の光発電エコ・ドライブ搭載Bluetoothウオッチ、今秋には世界最小・最薄のエコ・ドライブBluetoothウオッチを発売するなど"ものづくり"の技術を駆使した新製品を発売している。

Fossil社のCEOのKosta Kartsotis氏は「世界トップクラスの時計及びムーブメントメーカーのシチズンとの業務提携により、我々のハイブリッドスマートウオッチの認知度と普及率を拡大、加速することが可能となります。この提携は、これまで我々がテクノロジーに投資し、さらに実証し、ウエアラブルカテゴリー及び時計産業を大きく発展させてきた実力の結果であります。我々はシチズンと共に、お互いの技術を活用し、革新的かつ消費者に魅力的な新製品を時計市場に提供し、また、我々の製品コスト力を高め、ハイブリッドスマートウオッチ市場の規模を拡大させていきます。」と今回の提携がハイブリッドスマートウオッチ市場の世界的な拡大となる戦略的な提携であることを述べている。