Analog Devices(ADI)は、Microsemiと共同で、Microsemiのハーフ・ブリッジSiCパワーモジュール向け高出力評価用ボード「EVAL-MICROSEMI-SIC-MODULE」を開発したと発表した。

最大1200Vの電圧と50A@200kHzのスイッチング周波数で動作する同絶縁型ボードは、設計の信頼性を向上させつつ、多数のプロトタイプを追加試作する必要がなくなるよう設計されているため、想定ユーザーである電力変換や蓄電用機器ベンダは、製品の市場投入までの期間やコストを短縮/低減できるとADIでは説明している。

また、同ボードは、フル・ブリッジやマルチレベルのコンバータなど、より複雑なトポロジーで動作する機器の構成ブロックとして使用することで、カスタマのソリューションすべてを一貫してベンチでデバッグすることが可能なほか、最終評価用プラットフォームやコンバータのような構成でADIのデジタル絶縁技術「iCoupler」を搭載した絶縁型ゲートドライバやDC/DCドライバの高出力システムのフルテストや評価に適用することも可能だという。

なお、同ボードはすでに提供を開始しており、単価は495ドル(米国での参考価格)となっている。

  • ハーフ・ブリッジSiCパワーモジュール向け高出力評価用ボード「EVAL-MICROSEMI-SIC-MODULE」

    EVAL-MICROSEMI-SIC-MODULEの外観