STマイクロエレクトロニクス(以下、ST)は、 高精度なロボットの精密なモータ制御を実現する最新のモータ制御用IC「STSPIN820」を発表した。

  • 最新のモータ制御用IC「STSPIN820」

    最新のモータ制御用IC「STSPIN820」

STのSTSPIN820は、サイズが4×4mm、モータ駆動用の制御回路と完全に保護されたパワー素子(定格45V、500mΩのR(DS)(ON))を内蔵した、オールインワンの高精度モータ制御用IC。

ステッピング・モータを搭載した次世代ロボットをスムーズかつ静かに動作させるほか、小型化・高精度化・低消費電力化を実現する。高速入力と高精度マイクロ・ステッピング・アルゴリズムを備え、1°以下の分解能でモータを回転させることが可能で、3Dプリンタのヘッドを500mm/s以上の速度で動作させながらサブミクロンの精度で高速に部品を作製し、滑らかな表面仕上げを実現する。

また、次世代の医療自動化システムのサンプル搬送、キャップの開閉、保管や取り出しといった動作を極めて高い精度で制御でき、プレート・ハンドラー、流体ポンプ、血液分析器、 人工呼吸器などのモータ駆動による医療機器においても、より静かな動作と小型化・高コスト効率を実現できるとしている。

STSPIN820は現在量産中で、QFNパッケージ(4×4mm)で提供される。単価は、1000個購入時に約1.25ドル。