OKIグループの設計受託事業会社であるOKIアイディエス(OIDS)と欧州・北米の自動車の先進運転支援システム(ADAS)市場でFPGAベースの高い開発実績を持つXylonは10月26日、仮想カメラの視点を自在に変更し360度リアルタイムに自車両の周辺監視を可能とした「車両周辺モニタリング用フライングカメラシステム」を開発したと発表した。

同システムは、4台以上のカメラとXilinxのFPGAを搭載した評価用ボードから構成されており、カスタマが必要とする機能をOIDSが受託開発という形で柔軟に追加することも可能。操作はタッチスクリーンで行われ、ユーザーが俯瞰する視点を3次元的に360度リアルタイムで任意の点に変更することを可能としている。

なお、同システムは2017年11月より国内ADAS市場向けに提供が開始される予定のほか、OIDSでは今後、検知・センシング分野において、Xilinxのディープラーニングプラットフォームを活用して、AI(人工知能)を搭載した新システムの開発も進めていく計画としている。

カメラ視点を右後に設定した場合の ゆがみのないフライングカメラ画像のデモ