米Semiconductor Industry Association(SIA)が発表した2017年8月度の世界半導体販売高統計データによると、8月は350億ドルと単月での史上最高額を更新した。
この値は前年同月(2016年8月)比では23.9%増、前月(2017年7月)比でも4.0%増と半導体産業の絶好調が続いている。これで月間売上300億ドル越えは、11か月連続ということとなったほか、販売高自体も6か月連続で増加している。今後、例年ではクリスマス商戦に向けて半導体の売り上げが季節的に伸びることから、2017年は、世界半導体産業が空前の好調で終わる可能性が出てきた。
主要地域・国市場別の売り上げを見てみると、すべての地域・国で、8月は前年比および前月比ともに増加している。特に、米州市場が前年同月比39.0%増、前月比8.8%増と、他地域を抑えてダントツの伸びを示している。次いで、中国市場の伸びが大きく、前年同月比23.3%増、前月比3.7増となっている、日本市場は、前年同月比14.3%増、前月比2.8%増と高いながらも、平均以下の伸びにとどまった。なお、月次販売高の数値はすべて世界半導体市場統計(World Semiconductor Trade Statistics:WSTS)のデータに基づいたもので、3か月移動平均値で表わされている。
Semiconductor Industry Association(SIA)のプレジデント兼CEOであるJohn Neuffer氏は、この好調の要因として、メモリ製品が相変わらずけん引役となっているが、メモリ以外の製品の販売高も8月は伸びており、全体的に成長したことが初の350億ドル到達の背景にあるとコメントしている。