ルネサス エレクトロニクス子会社のインターシルは9月12日、最大15Aの連続電流を提供する42Vシングル・チャネルDC/DC降圧電源モジュール「ISL8215M」を発表した。

同製品は、コントローラ、MOSFET、インダクタ、受動部品をシングル・モジュールに集積した包括的なDC/DC電源で、業界標準である12V、18V、24V中間電圧電源レールを含む広いシングル入力電圧範囲で動作可能なほか、出力電圧は0.6Vから12Vの範囲で可変で、13mm×19mmの独自技術である高密度アレイ(HDA)パッケージで60mA/mm2の電力密度を提供する。また、96.5%のピーク効率により、リチウムイオン・バッテリを電源とする産業、医療、RF通信、車載アフターマーケット、ポータブル機器のFPGA、DSP、MCU向け電源回路に、POL(ポイント・オブ・ロード)電圧変換機能を提供するという。

さらに、部品は銅リードフレーム構造に実装されているため、エアフローやヒートシンクなしで広い温度範囲にわたってフル負荷動作が可能であり、サイズとコストの低減を可能とするという。

なお、同製品はすでに提供を開始しており、1000個一括購入時の単価は13.90ドルとしているほか、評価ボード「ISL8215MEVAL1Z」も69ドルで入手可能となっている。

42Vシングル・チャネルDC/DC降圧電源モジュール「ISL8215M」のパッケージイメージ