半導体市場調査企業である米VLSI Researchは5月17日(米国時間)、毎年恒例の半導体装置メーカー顧客満足度調査結果を発表した。これは世界中の半導体工場のエンジニアやマネージャークラスの人々にアンケート調査を行い、それに基づいて評価の高かった企業を発表するもの。今回からは、前回までの点数による発表は、わずかな点数の差に意味がないとのことから、星の数で示すように変更された。

その結果、例年であれば、大企業と専門企業にわけて約10社ずつが発表されていたものが、今回は大企業9社、専門企業7社が選ばれるという形となった。最高ランクの星5つ(10点満点で9点以上)を獲得したのはアドバンテストとTERADYNEで、次いでASML、ASM Pacific Technology、日立国際電気、Plasma-Thermの4社が4つ星半(8.5点以上)を獲得した。

今回、10社ずつの公表にならなかった背景として、同社では今回の調査においては、ユーザーの採点が厳しく、企業推薦度、企業信頼度、製品性能の全分野で、平均点が昨年より低くなったためであると説明している。半導体製造に求められる技術要件が厳しくなってきている昨今、顧客から装置メーカーへの要求度も高まってきていることの裏付けと言えるだろう。

2017年度の半導体装置メーカー顧客満足度ランキング(LARGEが大企業、FOCUSEDが専門企業) (出所:VLSI Research)