GNU sedの開発者らは1月4日(協定世界時)、「sed-4.3 released [stable]」において、GNU sedの最新安定版となる「GNU sed 4.3」の公開を伝えた。1つ前のバージョンとなるGNU sed 4.2.2のリリースから4年が経過しており、この間に195のコミットが実施されたと説明がある。
「GNU sed 4.3」の主な変更点は次のとおり。
- 正規表現マッチング速度を約10倍高速化
- アンロックI/Oがサポートされている環境ではアンロックI/Oを使うことでI/Oオペレーションを高速化
- Lコマンドを削除
- r、w、eコマンドをリジェクトする新しいオプション--sandboxの導入
- make distで作成されるファイルを.tar.gzから.tar.xzへ変更
- 各種バグの修正
GNU sedはsedコマンドの実装系として広く使われているコマンドの1つで、多くのLinux系ディストリビューションにおいてGNU sedがsedの実装系として利用されている。Macや*BSD系のオペレーティングシステムでもパッケージ管理システムからインストールすることで利用可能(その場合にはgsedというコマンド名が使われていることが多い)。