このほか、同社ブースでは、世界最小クラスのチップ抵抗器やダイオードの展示や、SiCトレンチMOS搭載5kWインバータ(ちなみに同社は、VenturiフォーミュラEチームのオフィシャル・テクノロジー・パートナーとしてSiCデバイスを提供している)、20VまでのUSB PDに対応する昇降圧充電制御ICなどを展示しているほか、体験できるデモとして、自社デバイスを活用した自動車の運転席(フルHDのインスツルメンツパネルやハイレゾ対応シート、キーレスエントリなどを体験することができる)、光学式脈波センサと10軸モーションモジュールを組み合わせて、集中力と運動能力のテストができる「Pulse Launcher Unit」(銃型デバイスを持ち、画面の機体を操作し、ターゲットを破壊していくゲーム)などもあり、半導体やセンサ技術をよく知らない人でも、その性能を感じることができるようになっている。

ロームが得意とする超小型のチップ抵抗器。現在0201サイズまで用意されている

SiCトレンチMOS搭載5kWインバータ。同社が製造するSiCデバイスはフォーミュラEでも活用されている

20V/5A(100W)までの給電に対応するUSB PDコントローラICのデモ。すでに世界中で活用が進められている

進化していくクルマのデモ。自社デバイスを活用することで、フルHDのインパネによる表示や、ドライバーの脈拍からの体調管理、ヘッドランプのADB(Adaptive Driving Beam:配光可変型ヘッドランプ)機能、ハイレゾオーディオ、高解像度なリアビューモニタなどを体験することができる

「Pulse Launcher Unit」の外観(左上)。右手グリップ(後ろのグリップ)に光学式脈波センサが搭載されており、ここで集中力を測定する。右上の画像は10軸モーションモジュール。これで画面上の機体の動きを操作する。下段は実際に操作している様子。難易度は1-5まであり、集中力が低下するとレベルが低下し、難易度があがる。ちなみにデモの時間は1分間

なお、ORIZURUのデモは1日あたり6回ほど実施されるが、初回の10時15分からは全日変わりはないが、ほかの時間は微妙に開始時刻が異なる場合があるので、見たい人はブースにステージスケジュールが提示されているので、そちらをチェックしたほうが良いだろう。

10月4日のロームブースのメインステージのスケジュール。日によって、微妙にスケジュールが異なる場合があるとのことなので、当日のスケジュールをブースにて確認することをお勧めする