5月6日(現地時間)、Microsoftは2016年後半にリリース予定のWindows Server 2016およびSystem Center 2016でテレメトリデータを収集することを公式ブログで明らかにした。同社は「より良い製品を提供すると同時に顧客のユーザー経験を改善するため、テレメトリデータを使用する」と説明している。また、顧客のプライバシーとセキュリティを最優先事項と定め、テレメトリデータ収集プロセスの透明性を表明するホワイトペーパーを用意(英文/Word文書)した。

2016年中にリリース予定のWindows Server 2016(画面はTechnical Preview 5)

ホワイトペーパーでは、転送するデータの暗号化やデータへのアクセス権限に関するルール、グループポリシーエディターやレジストリエディターによるテレメトリデータの提供レベル設定方法が記述されている。具体的には、KEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\DataCollectionキーにDWORD値「AllowTelemetry」を作成し、データで提供レベルを設定する仕組みだ。

リンク先からダウンロードできるホワイトペーパー「Windows Server 2016 and System Center 2016 Telemetry」(英文/Word文書)

値はセキュリティデータのみを提供するベーシック(0)から、デバイス情報やOS&アプリケーション環境などを含むフル(3)まで設定可能。なお、これらの仕様変更はWindows Server 2016およびSystem Center 2016に限定し、Microsoft Officeを含む非Windowsコンポーネントには適用されない。

阿久津良和(Cactus)