ロームは4月20日から22日まで開催されている「TECHNO-FRONTIER 2016」にブースを出展し、さまざまな通信規格に対応するIoTソリューションや、SiC搭載5kWインバータなどを披露した。
多くの来場者が足を止めていたIoTソリューションの展示では、Bluetooth SMART、ZigBEE、Wi-Fi、enocean、Wi-SUNの通信距離やデータレートの違いなどを説明。また、Bluetooth SMART LSI/モジュール、 Wi-SUNモジュール、enoceanを用いた各種センサ/スイッチなどを展示。
また、スマートフォンからテレビまで、機器に応じた電力供給を1本のケーブルで可能とするUSB Type-C規格対応USBパワーデリバリーのデモや、世界で初めて(同社調べ)WPCミディアムパワーQi認証を取得したワイヤレス給電送受信用制御ICも注目を集めた。
SiC製品のセクションでは、SiC搭載5kWインバータを参考出品。SiC-MOSFETを利用することで、Si IGBTベースの5kWインバータに比べて、サイズを約35%小型化したほか、電力損失を約50%低減することに成功している。
このほか、今月中旬に発表した48Vの入力電圧から3.3Vなどの低電圧に直接降圧することができるDC/DCコンバータも展示。同技術は高耐圧MOSFETを内蔵し80V高耐圧を実現するとともに、独自のパルス制御技術によりスイッチングオン時間20nsを実現。48V電源システム搭載のハイブリッド車への活用が期待されている。