Swiftチームは3月21日(オランダ時間)、「Swift.org - Swift 2.2 Released!」においてプログラミング言語「Swift」の最新版となる「Swift 2.2」の公開を伝えた。今回のバージョンは2015年12月にSwiftがオープンソース・ソフトウェアとして公開されてから初めてのリリースとなる。今回のリリースはマイナーリリースと位置づけられており、多くの点でSwift 2.1と互換性がある。また、Linuxのサポートが含まれており、完全ではないがLinuxへの移植が進んでいることがわかる。
「Swift 2.2」における主な言語仕様での変更は次のとおり。
- 引数のラベルとしてより多くのキーワードを指定できるように変更
- タプル比較演算子の導入
- AnySequence.init回りの処理を改善
- associatedtypeキーワードの導入
- 関数に指定時にキーワードによる指定ができるように拡張
- Objective-Cセレクタ回りの処理を改善
- ビルド設定にバージョン毎に切り分け機能を追加
Linuxサポートはまだ限定的なものにとどまっており、今回のリリースにはLinux版のSwiftコアライブラリが含まれていない。Linux版のSwiftコアライブラリはSwift 3での提供が予定されている。サポートされているディストリビューションはUbuntu 15.10およびUbuntu 14.04とされており「Download Swift」よりバイナリをダウンロードできる。