カネカは11月9日、次世代半導体や太陽光発電に関する研究開発を行うベルギーのimecと包括的な研究協力関係を強化、拡大する3年間の契約を9月1日に締結したと発表した。

カネカは、2009年にimecにカネカ太陽電池研究室を設立し、imecの太陽電池研究者と技術交流を行ってきた。また、imecのシリコン太陽電池研究施設を活用し、高変換効率太陽電池セルの研究を進めており、今年9月には銅電極を用いた両面コンタクト型太陽電池の実用セルサイズにおいて変換効率25.1%を達成するなどの成果をあげている。

今回の契約は各種研究プロジェクトを速やかに開始するための包括的契約内容を骨子とし、カネカは、同契約によるimecとの研究協力を通して、次世代太陽電池研究に加え、医療機器などのライフサイエンス分野とフィルムエレクトロニクス分野をはじめとする新規技術分野において新しい研究・開発のシーズを探索し、各種研究プロジェクトを立ち上げることを目指すとしている。